Q&A 【その2】

日常診療で、よく聞かれる質問に対する答えをまとめてみました。
みなさんの悩みは意外と共通していることが多いようです。

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Q ニキビに洗顔が重要なんですね。でも、市販されている洗顔料はどんなものがよいのですか?
A 市販のスキンケア製品のなかで洗顔剤には、固形(石けん)などのオイリースキン用、クリーム(チューブ入り)とかのノーマル〜ドライスキン用のものやニキビ用の洗顔剤がありますが、実際に使ってみないと肌に合うかどうかは判らないようですので、できればサンプルをもらって実際 に洗顔をしてみると良いでしょう。
肌のタイプによって、適する脱脂力の強さは異なりますが、共通して言えることは、低刺激のものを選ぶということです。殺菌効果のある洗顔剤の中には、刺激が強すぎるものもあります。
また、ニキビができやすいので自分ではオイリースキンだと思っていたが、実はドライスキンだったということもあります。ニキビの症状や肌のタイプによってどような洗顔剤が適しているのか、医師の診断によりアドバイスができますのでご相談ください。
Q 薬局で買えるニキビの薬ってどんなものがありますか?
A ひとつ覚えておいてほしいことは、『ニキビの薬』と『ニキビ用化粧品』は全く別の物だということ。もっと詳しく分類すると、『医薬品』『医薬部外品』『化粧品』などに分けられます。治療するため、予防するため、悪化させないため、などと目的が違ってきます。『化粧品』は健康な肌に用いるためのものだということを、お忘れなく。
また、治療を目的に作られた医薬品の中でも、『一般用』のものは薬局で簡単に買えますが、『医療用』医薬品は、病(医)院で出してもらうか、医師の処方箋がないと買えません。
一般的に市販のニキビの薬には、「殺菌効果成分:イオウ、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール」の入ったもの、「抗炎症成分:グリチルレチン酸、イブプロフェンピコノール」などがはいったものに分けられます。また、ニキビの薬の中でも「医薬品」「医薬部外品」などに分類されます。軽度なニキビであれば効果は期待できますが、症状がひどい場合などは医師の診断を受けて、医院から出される医療用の薬を使ったほうがよいでしょう。
Q ニキビは遺伝だから治らないのでしょうか?体質だと思って、あきらめるしかないんでしょうか。
A ニキビのできやすい人は、両親のどちらかがニキビに 悩まされていた経験があることが多いようです。顔全体があぶらっぽく、しかも ニキビの出来やすい毛穴があっちこっちに散乱しているので ちょっとバイキンがついただけでもすぐにニキビが出てきてしまいます。ニキビができにくいように、スキンケアや食生活に気をつけましょう。日ごろの努力でニキビはできにくくなります。
Q 人に言えないけど、背中や胸のニキビがひどいんです。こんな所にニキビができるのは、どこか内臓が悪いからだって聞いたので、心配なんですが。
A 内臓疾患がニキビの原因になることは、少ないのではないでしょうか。ストレスが原因になる場合が、ほとんど だと思います。仕事や、家事・育児に追われて、疲れがたまっていませんか。緊張したり、イライラすることはありませんか。背中や胸のニキビは、人前で意見を発表したりすることが苦手と言う方に多いようです。
また、背中や胸にニキビができる方は、化繊の下着や、締めつけの強いブラジャーを使うと汗がたまりやすいので、良くありません。
Q ニキビの原因は、ストレス?
A 春は、ニキビがひどくなる人が多い時期です。受験や進学、就職、社内の人事異動などがあるこの時期に、ニキビが悪化しやすいことからも、ニキビとストレスは深い関係があると考えられます。
ストレスによって、ホルモンのバランスは崩れやすいんです。ストレスが胃に来る人、頭髪に来る人、じんましんが出る人、とタイプはいろいろありますが、あなたはニキビとして現れるタイプなのでしょう。無理しすぎないで、という注意信号かもしれません。
ストレスというと大げさかもしれませんが、緊張することや不安になることって、日常にありますよね。思うようにならなくて、イライラすることも多いでしょう。人間関係に悩んだり、家事と仕事の両立で疲れがたまっていたり、簡単に解決できない場合が多いですね。
あまり焦らないで、ゆったりした気持ちで暮らすように、心掛けて下さい。忙しい毎日の中でも、リラックスする時間を少し作ってみましょう。ものごとを『プラス思考』で考える癖をつけると、かなりのストレスも回避できるようになります。練習してみて下さい。
たかがニキビと言われたって、本人にすれば大問題なのです。ストレスからニキビが悪化して、外に出るのもイヤになり、登校・出社拒否・・・なんてことだってあるんです。